みみの会社のブログ_JINO

耳に関するヒト・モノ・コトについてご紹介するブログです。

2023年『多様性』と『分断』に対して出来ることを考え、動きたいことについて

この記事は2022年2023年の映画・ドラマ作品を紹介し

2023年の目標を記載した内容です。

紹介している作品は

<映画>

・CODAコーダ あいの歌

・Love Life

・ケイコ 目を澄ませて

<ドラマ>

・Silent

・星降る夜に です。

 

本日は七草の節句ですね。

年末年始は皆様どのようにお過ごしになれましたか。

 

JINOのTwitterでは久しぶりに帰省や旅行をされる

聴覚障害を持つ方に向けて空港などでのTipsを紹介された記事を紹介しました。

 

日本版も作れたらな~と思っている間にお休みが終わっておりましたが‥

GW前までにはまとめられたらと思っています💦

 

さて2022年は映画・ドラマ作品で

聴覚障害を持つ主人公を題材にした作品も多く

年内にそれぞれ紹介出来たらと思っていたのが間に合わなかったので

見逃し配信や動画配信サービスでの配信を期待しつつ

これから始まるドラマを含めいくつか紹介をしておきたいと思います。

 

それぞれの作品が聴覚障害と呼ばれる障害の持つ多様性が

社会に浸透していく事を願うと同時に

自分に出来る事、動ける事を記しておきたいと思います。

 

<映画作品紹介>

まずはJINOの以前のブログでも紹介した

■CODA コーダ あいのうた

gaga.ne.jp

こちらは現在(1月5日現在の調査ではこちら)いくつかの

配信サービスで見られるようです。

今のところ見放題に入っているのはU-NextとAmazon Primeですかね。

 

以前も紹介済みなので詳細は省きますが

家族4人のうち、1人聴者の娘さんがメイン主人公のお話です。

元になったフランス映画エール もU-Nextで見られるようなので

両方を見比べてみていただくのも良いかもしれませんね!

 

アメリカ版は主人公のお父さん役のトロイ・コッツァーさんが

アカデミー賞を受賞したことでも話題になっていて

いくつかのインタビュー記事も出ていますのでそちらもお薦めです。

こちら

www3.nhk.or.jp

 

次にご紹介するのが

■Love Life

こちらはJINOで補聴器を見させていただいている

中途失聴者の方から教えてもらった作品です。

lovelife-movie.com

こちらは現時点で配信サービスで見る事が不可能なようなのですが

ベネチア国際映画祭に出展されたりもしているので

いつか入ってくれると良いなあです。

 

この作品では木村文乃さんが主役で

その人生に大きく関わる相手を

砂田アトムさんが演じています。

砂田さんへのインタビュー動画もYoutubeに上がっています。

http://Https://youtu.be/U77umTjInSw

 

関東にお住いの方は1/29~2/4まで埼玉の深谷シネマ

北海道にお住いの方は現在~1/21まで浦河大黒座で 上映されています!

チャンスがあったら是非!

 

次にご紹介する作品は

■ケイコ 目を澄ませて

happinet-phantom.com

こちらは現在全国の劇場で公開中です。

バリアフリー上映にも対応しています。

詳細はこちら

eigakan.org

作品の原作が

プロボクサー小笠原恵子さんの著作

「負けないで」

https://www.amazon.co.jp/dp/4904795113

作者の小笠原恵子さんと監督さんのインタビュー記事もありました。

www.cinra.net

2023年最初の映画鑑賞にいかがでしょうか!

 

<ドラマ作品>

ドラマはまず

■Silent

www.fujitv.co.jp

結構な話題になっていたかなと思うので

視聴済みのかたも多いかと思います。

FODなどいくつかみられる方法はありそうですね。

年末には再放送もあった様子(早いですよね。)

 

中途失聴の男性との恋愛話がメインストーリーですが

友情や無意識の差別などにもスポットが当てられて

今までとは少し趣の異なる部分も多い作品ですね。

 

年末に「Silent全部見た人だけ参加可能」という

中途失聴者協会のメンバーの方が主催で開催された

Silent視聴後座談会に楽しく参加させていただいて

色んな視点での感想をお伺いできました。

 

個人的には作品の差別に対しての表現には思う所も多かったのですが

座談会で、筆談を申し出る人が増えた、とか

音声文字認識を活用する人が増えたというお話を伺ったり

お店でも、年末年始に帰省されたお子さんの配偶者の方が

自分と会話する際に音声文字認識を用意していた という話を伺ったので

社会的なインパクトが大きい作品だったんだな~と実感しました。

 

最後にご紹介するのが

■星降る夜に

www.tv-asahi.co.jp

こちらは来週17日(火)から放映開始される作品ですね。

また恋愛ドラマなのでアレですが

個人的に主役の吉高さんと脚本の大石静さんの作品ということで

見れるときに見てみよう!という予定でいます。

 

<2023年に思う事と動きたいこと>

さっくりと作品を紹介してみました!

こうやって見るとやはり未だに

聴覚障害=手話だよね?とか

聞こえない=理解されなくて孤独でしょ?

みたいな流れなのかな~と思ってしまい

それが解りやすいんだろうか~という

ちょっと寂しい気持ちも生まれます。

 

聞こえない・聞こえ辛い 人の特性が

聴力状況によってことごとく異なる事、

軽度・中等度・高度・重度・ろうの聴覚状況だけでなく

片耳・聴覚情報処理 の障害を持つ方もいて、

手話がその方の言語である方も、

人とのコミュニケーション方法として

手話・人工内耳・補聴器・筆談・聴導犬口話・文字情報活用を

Mixして活用している方もいます。

 

この部分の多様さが私自身、

どうしてもうまく言語化できずもどかしさを覚える事が多く、

当事者の方でもその違いによって生まれる事のある

ある種の壁=分断 は乗り越えるのが難しい と

おっしゃる方もいらっしゃいます。

 

私は自分の家族の状況や経験から

どうしても、「障害」という特性を理由に

『その人が暮らしに臨む希望と選択の自由が不当に奪われること』

は無くしていきたいという思いが強いのと

見えない差別や偏見を各々が自覚することが出来、

自覚によって他人や自分の範囲外の物事に対して

柔軟に良い方に考え方や対応を変える事の出来る社会であってほしい

という気持ちを変わらずに抱いています。

 

2023年は周りの皆様の暖かい支えをいただいたことで

会社を立ち上げて4年目に入り

お店も2月に4年目に突入します。

 

私自身、自分の家族にない障害を持つ方に対しては

多くの無自覚な偏見があるという自覚を更に意識しながら、

社会全体の流れが多様な特性を理解し、

自分の理解出来ないことに壁を作らず

柔軟により良く変わっていけるような、

そのためのきっかけ作りをする機会を

JINOとして増やして行きたいなと思っております!

 

あらためてそう思うきっかけになった

大阪の民族博物館で開催されていた

「しゃべるヒト」の展示

loquens.site

についても紹介したいのですが

頭の中に紹介したい内容がありすぎで3部作位になりそうなので

今月中には記事に出来たら、と思っております!

 

今回もお読みいただきありがとうございました!

ご意見や皆さんの目標、映画・ドラマの感想なども

教えていただけたらとても嬉しいです!

 

2023年も皆様が健やかな日々をお過ごしになれますように!

今年もよろしくお願いいたします!

 

JINO GOJI