みみの会社のブログ_JINO

耳に関するヒト・モノ・コトについてご紹介するブログです。

難聴をお持ちの方のオンラインコミュニケーション、サポートツールとして使ってみた2つのアプリについて

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<国際交流もできちゃう マイクロソフト トランスレータ―>

長いタイトルになっちゃいましたが、

まず1つ目がマイクロソフトトランスレータ

 

先日、難聴者協会の活動を精力的に実施されている

ステキ女子からご招待をいただいて、

フィリピン、イスラエル、イギリス、カナダ、日本の難聴を持つ方々の

オンライン交流会に参加させていただきました。

 

難聴の度合いも、使っていらっしゃる機器や言語も様々な方々の交流会で

ものすごく感動したのは、皆さんの機器の使いこなしっぷりでした。

 

ベースとして使われていらしたのはZoom。

そこで同時に文字チャットとして、トランスレーターを使用。

これが優れモノで、自分の国の言語と変換したい言語を選んでおけば

入力ごとにほぼタイムラグなしで翻訳を表記してくれます。

入力は音声でも文字でもOK。

 

 

しかも無料で、会員登録なども要らないため

色々な条件の異なる環境にいる人同士でのコミュニケーションに

すごく役立つなあ!と感心しきりでした。

www.microsoft.com

 

無料には無料の理由があるとはいえ、

気軽さ・手軽さ、国を選ばない所もすごいなあと。

 

携帯の画面だとこんな感じです↓

上の部分が私が入力した文字。

下に大きく表示されている文字が通信相手の画面に写し出されます。

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英語入力された文字も素早く日本語になっていました。

英語圏の方が良くチャットで利用される笑い声を表現する

HaHaHa が 「は」 と訳されていたりで

ところどころ面白い訳はもちろんありつつも

コミュニケーションの邪魔になるほどの誤訳は目立ちませんでした。

 

更によく使うキーフレーズなどを保存したりすることもできます。

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世の中ほんと、便利になりましたよね。

翻訳精度も昔に比べたら上がってますし、

今は行けませんが、海外旅行でも役立ちそうです。

 

辞書片手に外国に行って、慣れない言葉で話しかけて

完全にスルーされた日々が懐かしい。。

 

オンラインで、PC画面を分割して

ZoomとTranslatorの両方を立ち上げてみて使ったり

PCと携帯に分けて使ったり、それぞれのやりやすい方法で

使いこなしてコミュニケーションをとることが出来るので

参加された皆様、楽しそうに会話を展開されていらっしゃいました。

 

時間が長かったのと、コミュニケーション量が多かったので

2時間半位して一度トランスレータに限界が訪れましたが

それもネタとして盛り上がった証拠。

とても楽しい時間を共有させていただきました。

 

<携帯電話を音声認識マイクに>

もう1つご紹介したいのが

Googleの音声文字変換&音検知通知というアプリ。

play.google.com

Appleにも同様のアプリがあるのですが、アップルウォッチが必要なので

アクセシビリティの高さはAndoroid優勢かなあと評価しています。

そして音声変換の質がかなり上がってきている事も高評価でした。

 

PCから出る音声を変換させる場合はケーブルで接続すれば

文字変換が可能になります。

 

携帯電話だけでも、例えば病院で先生と対面で話す時など

マスクで聞こえにくい音声の補完として

携帯電話を置いて話をすると携帯電話のマイクが

音声を拾ってくれて、このアプリが文字化してくれます。

 

そして、マイクOnの間に音楽が入ったり、笑い声が入ったり、

ノックの音などが聞こえるとそれも通知してくれます。

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↑ 画面左下の「チェロ」と出ているのが検知通知。

実験中には同時に4種類位検知通知が出てきました。

 

既にお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが

このアプリは当然、携帯電話のマイク性能に左右される部分が大きくなります。

ロジャーなどのワイヤレスマイクを携帯電話とBluetooth接続して使うと、

文字変換の精度がより上がります。

 

下の写真は試しに複数社の携帯電話で同時に変換精度の実験をしてみているところ↓

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私の個人的評価と、この場にいた私以外の人達も

(難聴をお持ちの方お二人にも一緒に確認いただきました)

ソニーモバイルの携帯電話のマイクがダントツで高精度でした。

ソニーさん、マイクの性能もっと売りにしたらいいのに~~

 

話がそれてしまいましたが、この機能、

補聴器や人工内耳をお使いの方にも、お使いでない方にもとっても便利。

ご興味おありの方がいらっしゃったら是非試して見られてください!!

 

コロナ禍も、はや1年近く経過して、

オンラインを通したコミュニケーションが増え、

いろんな方法を模索してきましたが、

視覚情報が重要な方にとって文字情報での補助は

やっぱり大事だなあと改めて感じる日々です。

 

市場の求めに応じて、

頭の良い人たちが更に使いやすいツールを作ってくれることに期待!

(他人任せですが。)

 

今回もお読みいただきありがとうございました!

こんなツールがあるよ!とか、こんな方法発見したよ!

等のご意見や情報、お待ちしています!

 

JINO GOJI