みみの会社のブログ_JINO

耳に関するヒト・モノ・コトについてご紹介するブログです。

社会を変えるのはだれなのか_オードリー・タンさんの言葉に共感したこと

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あなたの幸せはなんですか?

この記事は

未来の世代の「それぞれの幸せ」を作ること

・一緒に聴覚の課題についての啓発活動をしたい人募集

について記載しています。

すごく苦手な質問

大分気温が変わって過ごしやすくなってきて

街の人出もうっすら増えてきた部分があるように感じます。

予断は許されない状況下ではありますが

皆さま、お変わりなくお過ごしでしょうか。

 

気づけば2020年も残り100日を切りました。

いきなりなんだ、と言われてしまいそうですが

「何が『幸せ』ですか?」という質問、されたことありませんか?

 

実は私、この10年くらいのうちに

「幸せ」という言葉が良く分からなくなってしまっていました。

色々考えたなかで、なんとなく、

「幸せ」とは『満たされていると感じること』なのかなと思い至っています。

 

というのも、自分の過去の発言を振り返ってみると

大好きな野球チームがとっても良い展開で勝った時

「嬉しい、幸せ~」と叫んでいた気がするし、

美味しいスイーツを食べているときに

「美味しい、幸せ~」と言っていた気がします。

 

大好きな姪っ子や甥っ子が赤ちゃんの頃、

お世話をするたびに、

「あ~なんでこんなに愛しいのかな、寝てるの見るだけで幸せ~」

なんて言ったりもしていました。

ちなみにトップの写真は私に幸せを感じさせてくれる姪っ子たちです。 

 

私の毎日を彩ってくれている

スポーツ・食・家族との日々を振り返って

私が「幸せ」だと思っているのは

満足していると感じること

だと思い至っています。

皆さんにとっての「幸せ」はどんなことでしょうか。

 

ちなみにこの記事を書こう考えていたところに

イムリーに今日の日付でこんなニュース記事が上がっていたのでシェアします。

news.yahoo.co.jp

 

<人権の保障と幸せについて>

前述の記事には4つの因子が紹介されていましたが

私は幸せという言葉をこの10年、深堀するたびに

人権という言葉に必ず辿りつきました。

 

わたしは生まれてこのかた、

運良く、明日のご飯を憂いて悲観的になったことがありません。

屋根のある場所で毎日寝ることが出来ています。

今日本に暮らす多くの方が、私と同様に

基本的な人権を脅かされたと

感じるような出来ごとに遭遇したことがないのではないでしょうか。

 

それだけでものすごく幸運だと思っています。

ただ、どうも「幸せ」というものは「幸運」だけではないらしい、

人間の本能的な欲求と密接に関わりあうようで

紹介した記事のように、

基本的人権が満たされていることが大前提の上で

論じられていることが多いように思います。

 

基本的人権という言葉を出すと

すごく難しい話に捉えられてしまうかもしれないのですが

本来はすごく、ものすごくシンプルなものだと思っています。

 

とはいえ、そのシンプルな概念の価値さえ

私のような平民の女性にもしっかり与えられたのは第二次世界大戦後です。

 

まだ70年弱なので仕方のない事かもしれないのですが

今年の2月以降の感染症騒動によって、いかに普段、

小学校で習ったような基本的な人権の概念についてさえ

大人が守っていない・理解していない社会なのかを体感し

自分の会社が社会に貢献するための存在意義や

自分の個人の思いとして自分の核に据えている

「障害」という概念を無くす という目標が

成熟した社会の成立を前提にしている、

という壁にぶち当たった気がしていました。

 

私自身、とても弱い人間なので、

今年の4月ころは、その点でだいぶ心が落ち込んでしまい

ひいては自分の存在意義の無さに

何もかも終わりにしてしまいたい衝動にさえ駆られてしまいました。

 

法務省のHPには

「人権」とは「すべての人々が生命と自由を確保し,それぞれの幸福を追求する権利」あるいは「人間が人間らしく生きる権利で,生まれながらに持つ権利」であり,だれにとっても身近で大切なもの,日常の思いやりの心によって守られるものだと私たちは考えています。子どもたちに対しては,「命を大切にすること」,「みんなと仲良くすること」と話しています。

と記載されています。 

www.moj.go.jp

 

4月の頃の私は、

基本的人権について真剣に考えたら絶望してしまう、

という何とも皮肉な状況に陥っていたんですね。笑

 

それぞれの幸福を追求する権利

法務省の説明でも人権と幸せはセットで説明されています。

すごく良いな、と思っているのが「『それぞれの』幸せ」という記載です。

 

私には世界から「障害」という概念が無くなるという大きな夢があります。

ものすごく大きい夢なのですが本気でそうなって欲しいと願っているので

誰かに雇用してもらう立場を辞め

自分が動かなくては何も始まらないと思い、

会社を作ることから新たに挑戦を始めました。

 

そんな夢に挑戦できるチャンスを得たのに

たった数か月の狭い時間軸で世の中を評価して

落ち込んでいる場合じゃない、と思わせてくれたのは

ドラマのJINでした。

 

マンガの原作も読み直したりして自分でも単純だなという位

感動して影響を受けたのですが、(こちらのブログ↓で紹介しています。)

jino33.hatenablog.com

 

この時、思い出して反省したのは

今を生きる子どもたち、これから生まれる命たちに

暮らしやすい社会を残すために

私の夢は存在している、

という事実に向き合い足りてなかったという事でした。

 

聴覚に課題を持つ人たちは

日本だけでも全年齢で約1200万人。

世界では約4億人の人が聴覚の課題に直面しながら暮らしています。

2050年には9億人に増えるという試算もあれば

ヘッドフォン難聴の影響で11億人に増えるという試算もあります。

 

自分の仕事が、今困っている人の暮らしはもちろん

いつか未来の誰かの暮らしを

生きやすいものに出来るならば、

自己満足と言われてしまえばそれまでですが

幸せだ、と思うのです。

 

そして誰もが『それぞれ』に「幸せ」だと思える、

感じられるようにしていきたい、と思っています。

 

私は特に聴覚に課題を持つ人たち、

「障害」と呼ばれる身体・精神に課題を持つ人たちに

特化した取り組みをしていくことで実現させていきたい。

 

そのために自分たちだけで出来る事は本当に少ないので

1つ1つ向き合って動き始めているところです。

 

今回のブログを書いた理由は

感染症対策ですっかり時の人となられた

台湾のデジタル大臣、オードリー・タンさんが

日本の中高生と対話の機会をもったというニュースを読んだからでした。

news.yahoo.co.jp

 

本文中、タンさんの好きだという詩人の言葉を引用して

挨拶がされたと紹介されていました。

ニュース記事から拝借します。

 

 「もし穴があるのに気づいたら、それを発信して解決法を見つけましょう。今までの社会で当たり前だったことにとらわれず、社会は自分が変えるものだと思って行動しましょう。 私たちが今やるべきなのは、将来の世代により良い世界を残すことです。直線的な経済成長を目指すのではなく、私たち皆が地球を楽しみ、幸せに過ごせるように行動しましょう。」

 

目の前に、乗り越えなければならないこと

やらなければならないこと、は日々沢山存在します。

 

それに加えて、せっかく与えられている自分の命を

次の世代、そのまた次の世代に向けて

活かしていく事にも目を向けて行ける

そんな人が増えていったら良いな、

そしてそれが「それぞれの幸せ」の1つになったら良いな

と共感し、書き記しておこうと思いました。

 

聴覚の課題の存在そのものを知ってもらうこと、

知って貰ったら、その人に出来る事を考えてもらうこと。

そして出来ることが広がって、大きな変化につながること。

 

そのための啓発活動は今までよりも時間を割いていきたいなと考えています。

一緒になにかやろう!と思ってくれたり

こんなことしてみたいんだけど、というお話なども

大歓迎ですので、是非お声がけください!

 

例えば私の好きな雑誌クーリエの

Webページには「知識は社会貢献」という特集がありました。

courrier.jp

 

こんな形も良いな、と思いますし、

他の形もきっと沢山あるのだと思います。

歩みを止めず1歩1歩、未来の幸せを作って社会を変えて行けますように。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

ご意見・ご感想などいただけたら嬉しいです。

 

JINO GOJI